河原成元教授、小野浩司教授が第79回新潟日報文化賞を受賞しました

物質生物系 河原成元教授、電気電子情報系 小野浩司教授の2名が、第79回新潟日報文化賞を受賞しました。
本賞は、県勢の伸長と県民生活の福祉に貢献することを目的に1948年度に制定されたもので、「産業技術」「学術」「芸術」「社会活動」の4部門で地域の振興に顕著な業績をあげた方々に贈られるものです。
河原教授は産業技術部門において「天然ゴムのナノ海島構造の発見とタンパク質フリー天然ゴムの開発」についての業績、小野教授は学術部門において「偏光フォトニクスを基盤とした構造符号化センシングと高NA幾何学位相デバイスの創出」についての業績が認められての受賞となりました。表彰式は10月30日(金曜)新潟日報メディアシップにおいて行われました。

【受賞内容の概要】

<産業技術部門>
河原教授は、天然ゴムの研究に約40年携わり、天然ゴムがcis-1,4-ポリイソプレンと非ゴム成分からなる「ナノ海島構造」を形成していることを発見し、その優位性の解明や同構造を持つ高性能合成ゴムの作製に成功しました。さらに、アレルギー問題を解決するタンパク質フリー天然ゴムの開発や「ゴム状態NMR法」による理論的製造手法の確立など、学術・産業界に大きく貢献しています。加えて、GIGAKUテクノパークオフィス等を活用した県内企業のベトナム進出支援や共同特許取得など、新潟県内企業のグローバル化と技術革新にも寄与した功績により今回の受賞に至りました。

<学術部門>
小野教授は、「偏光フォトニクス」研究を世界に先駆けて推進し、2023年度日本液晶学会業績賞を受賞するなど同分野を牽引してきました。近年では「構造符号化光エンコーダ」や「Quasi-Bragg 幾何学位相レンズ」といった革新技術を創出し、成果はトップ誌掲載や特許査定として結実しています。これらの独創的な研究成果は、工作機械やAR/VR機器への応用が見込まれるだけでなく、新潟県内に集積する偏光・光学・車載表示関連企業との連携を通じて地域産業の技術力向上や新産業創出にも大きな波及効果が期待されており、こうした世界的業績と地域貢献性の双方が高く評価され、今回の受賞に至りました。