河原成元教授がドイツゴム学会Carl-Dietrich-Harries Medal賞を受賞しました
2026.10.02
物質生物系 河原成元教授が、Deutsche Kautschuk-Gesellschaft(ドイツゴム学会)のCarl-Dietrich-Harries Medal賞を受賞しました。受賞の対象となった研究題目は「天然ゴムのナノ海島構造の発見および構造と物性の関係の解明」です。ドイツゴム学会(DKG)において、Carl-Dietrich-Harries Medal賞は、特に優れた科学的業績に対して授与される賞として位置づけられています。過去百年の歴史において33人の受賞者があり、うち3名はノーベル賞を受賞しました。このメダルは、ゴム研究における傑出した先駆者であり、ゴムの科学的合成を初めて行い、天然ゴムの分子構造を解明した枢密顧問官ハリーズ博士にちなんで名付けられました。ドイツゴム学会の設立100周年記念式典において、天然ゴムのナノ構造を解明し、ゴム分野で研究業績が国際的に高く評価されている河原成元教授が日本人として初めて同賞を授与されました。授賞式は、9月24日にドイツ・フルダのKongress- und Kulturzentrum Fulda GmbH & Co. KG mit Hotel Esperanto Esperantoplatzにおいて行われました。
【受賞内容の概要】
ドイツゴム学会(DKG)において、カール・ディートリッヒ・ハリーズ・メダルは、特に優れた科学的業績に対して授与されます。このメダルは、ゴム研究における傑出した先駆者であり、ゴムの科学的合成を初めて行い、天然ゴムの構造を解明した枢密顧問官ハリーズ博士にちなんで名付けられました。天然ゴム分野で国際的に高く評価されている科学者、河原成元博士もその一人です。河原博士は、1992年に東京農工大学で工学博士号を取得後、東京農工大学で研究者としてのキャリアをスタートさせました。その後、日本国内およびアクロン大学で研究者として数年間勤務し、現在は長岡技術科学大学の教授を務めています。査読付き論文を約250報発表しており、国内外で14の学術賞を受賞しています。現在、河原教授は日本ゴム協会の副会長を務めています。
河原教授は、タンパク質を含まない天然ゴムの開発に基づき、天然ゴムにおけるナノ相分離構造、すなわちナノ海島構造を発見し、天然ゴムの構造と物性との関係を解明しました。ナノ海島構造の発見は、周波数に対する機械的エネルギー散逸の制御、化学結合を用いない架橋、そして天然ゴムの効率的な加硫という3つの革新的な概念を生み出しました。河原教授は、その専門知識と献身的な姿勢で、ドイツゴム学会(DKG)および国際ゴム産業を数多くのイベントで支援し、貴重な知識を共有してきました。ドイツゴム学会は、ゴム研究、ゴム技術、そしてゴム産業における河原教授の卓越した功績を称え、カール・ディートリッヒ・ハリーズ・メダルを授与します。


