令和8年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました
2026.04.08
4月5日(日曜)に長岡市立劇場で令和8年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました。
学部入学者465名、大学院5年一貫制博士課程入学者19名、大学院修士課程入学者440名、大学院博士後期課程入学者25名が、学長より入学を許可されました。
引き続き、入学生を代表して、学部第3学年物質生物工学分野の鹿野謙人さんが宣誓を行いました。
なお、学長の告辞は次のとおりです。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 長岡技術科学大学の教職員を代表して、ここに皆さんを心より歓迎いたします。
今日この日に至るまで、日々誠実に努力を重ねてこられた皆さんに深い敬意を表するとともに、陰に日向に皆さんを支えてこられたご家族の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。
この春から皆さんは、全国、そして世界各国から親元を離れ、この長岡の地で、多くの仲間とともに、かけがえのない貴重な時間を共有していくことになります。 本学には多くの留学生が在籍しており、国内でも有数の、国際色豊かな学びの環境があります。これから、多様な考え方や異なる文化に触れ、互いを尊重し合う経験は、皆さんの視野を大きく広げてくれるはずです。ここで出会う友は、皆さんにとって生涯の財産となるでしょう。
さて、いま世界は、変動し、不確実で、複雑で、曖昧さの高い「VUCA(ブーカ)」の時代にあると言われます。 想定外の出来事が次々と起こり、昨日の常識が今日には通用しないことも珍しくありません。こうした予測困難な環境の中では、AIや従来の手法だけでは十分に対応できない、人間ならではの「判断力」「倫理観」、そして「学び直し続ける力」が一層重要になります。
本学は1976年の開学以来、社会課題を解決するため「現場に根ざした実践」を重んじてきました。 学部段階で約5か月間にわたる「長期実務訓練」を実施し、教室で得た知識を社会の現場で確かめ、自ら「考え出す力」を鍛え上げます。 また、データサイエンスやAIを有効に活用できる「STEM(ステム)人材」、さらに、俯瞰的な視野からマネジメント力を発揮できる「STEAM(スティーム)人材」の育成にも取り組んでいます。分野の垣根を越えた学際的なプログラムを通じ、皆さんの関心に沿って学びを深め、社会の変化に臨機応変に対応できる力を身に付けてください。
一方で、「持続可能な社会の実現」は、皆さんの世代にとって避けて通れない課題です。 本学は、国連が掲げるSDGsの推進大学として世界的に高く評価されており、ゴール9の目標である「産業と技術革新の基盤をつくろう」におけるUNAI SDGハブ大学に任命されています。 さらに、本学の 「技学SDGインスティテュート」と「技学SDGネットワーク」が、それぞれユネスコの「チェアプログラム」や「ユニツインネットワーク」に認定されるなど、持続可能な社会の実現に向けた教育・研究活動に全学を挙げて取り組んでいます。 皆さんが大学生活の中でこうした活動に触れ、技術者として、そして一人の市民としての責任を自覚し、行動していくことを大いに期待しています。
さらに研究面においては、『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業』、通称『J-PEAKS(ジェイ・ピークス)』を核とした大型プロジェクトを推進しています。 本学の強みである「ものづくり」や「環境浄化」などの研究分野と、地域の魅力である「石油・天然ガス・米・雪」を掛け合わせた、ものづくり、資源・エネルギー、環境、地域振興の4つの分野で社会変革を生み出し続ける「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)研究大学」として、10年後には世界トップレベルとなることを見据えています。
皆さんには、こうした質の高い教育研究環境や産学協働の現場へ積極的に関わっていただきたいと思います。そのうえで、次の「三つの力」を意識して磨いてください。
一つ目は、正しい情報を選び取り、状況を正しく把握する「情報選択・判断能力」。 二つ目は、確からしい仮説を立て、望ましい目標に近づける「モデル構築能力」。 三つ目は、そのモデルを前例にとらわれず、失敗を恐れずに検証する「実行力」です。
この三つが備わってこそ、「真の実践的技術者」としてVUCAの時代を切り拓くことができます。
そして、視野を世界へ広げることも忘れないでください。 海外に出て、多様な価値観や文化に触れ、世界標準のダイバーシティを体感してください。同時に、日本の歴史や文化への理解を深め、ここ長岡の地域社会と交流することで、自らの「根っこ」を養うことも大切です。自国の文化を理解して語れてこそ、真の意味で国際社会に通用するエンジニアへと成長する道筋となるでしょう。
本学は今年度、開学50周年という大きな節目を迎えます。 先人たちが築いた実践と創造の伝統を受け継ぎながら、皆さんとともに、次の50年へと力強く歩みを進めてまいります。失敗を恐れず挑戦し、学び続ける、その姿勢こそが、変化の激しい時代を生き抜く最も強い力になります。
結びに、本学の開学以来のモットーである「VOS(ボス)」。 すなわち、Vitality(活力)、Originality(独創力)、Services(世のための奉仕)、このVOSの精神を胸に、皆さんのこれからの学生生活が実り豊かな日々となり、未来を創る確かな力を獲得されることを心から祈念いたしまして、歓迎の挨拶といたします。
令和8年4月5日
長岡技術科学大学長 鎌土 重晴

